7月6日、静岡県内の県立こころの医療センター、県立総合病院、県立こども病院、焼津市立病院、中東遠総合医療センター、沼津市立病院、県立静岡がんセンターを訪問し、医療職場で働く現状と課題について意見交換しました。

住民が安心して暮らしていくために必要な公的役割を持つ病院にもかかわらず、経営面を勘案しながら医療を提供しなければならない実情にあること、医療スタッフは時間外労働をはじめ夜勤の多さといった長時間労働を強いられている状況にあること、パワハラが多い職場となっていることなど、多くの課題をお聞きしました。

病院経営は診療報酬によって政策誘導されているところがあります。治療に時間を要する不採算部門は低く抑えられ、診療報酬で加算されるもの(オプションとなっている医療)は病院としても積極的に取り入れるため、現場の医療スタッフはその技術取得や事務作業に追われ、さらに多忙となっているといった現状にあります。もっと基本的なところの診療報酬によって病院の経営が成り立つような仕組みが必要だと思います。

患者や家族に一番近い現場の声が反映されていないように感じました。現場が求める政策の実現をめざします。