3月1日、衆議院において2024年度予算案をめぐる審議が現在も続いています。
 22時から衆議院本会議を再開し、「財務大臣鈴木俊一君不信任決議案」の趣旨弁明、討論、採決が行われます。
 趣旨弁明:奥野総一郎議員
 賛成討論:早稲田ゆき議員
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 通常は少なくとも80時間を超える審議時間をかけていたのに、昨日までの質疑は69時間、審議時間としても不足しています。
 振り返れば今国会は始まりが例年より遅いスタートで、そもそも年度内としては窮屈でした。
 また、自民党は裏金問題を説明しない、答えないといったひどい姿勢から時間を費やすことになっているのも岸田政権の責任です。
 昨日も書きましたが、能登半島地震の復旧予算を年度末までに成立させたいから何がなんでも明日までに可決したい、というのはおかしな話です。
 なぜなら、本日、能登半島地震の被災者支援1,167億円を予備費から3回目の支出することを閣議決定しているからです。当面必要な予算は財務省が確保できていると答えています。
 憲法の規定により衆議院の優越性として、予算の30日ルールがあります。
 参議院が衆議院の議決した予算又は条約を受け取った後30日以内に議決しないとき、及び衆議院が内閣総理大臣の指名の議決をした後10日以内に参議院が指名の議決をしないときは、衆議院の議決が国会の議決となります。自然成立と言われています。
 与党はこの30日ルールを視野に入れ、年度内に成立させるには3月2日がタイムリミットだと言っています。
 自然成立ということは、端から審議時間を十分に確保し、与野党ともに審議を重ね熟慮を尽くすということを考えていないということになります。これは参議院の審議を軽んじており、許せるものではありません。
 しかも、私たち野党はむやみやたらに採決を遅らせようとしているわけではなく、審議を尽くすべきというまっとうな主張をしているだけなのに。
 また、本日は政治倫理審査会の2日目が開かれましたが、呆れるものでした。
 皆さん、口を揃えたように知らなかった、私の坦務ではなかった、支出の判断は秘書が、云々、事務方の責任に押し付ける発言ばかり、聞いていて不愉快でした。あの大きな組織である派閥が、自民党が、事務方の一存で決められるのでしょうか。甚だ疑問です。
 
▼ 自治労県本部の会議で挨拶
 「自治労長崎県本部第84回臨時大会」と「自治労青森県本部 第100回中央委員会」にオンラインで挨拶しました。
 新年度予算採決が委員長の職権で強行に行われようとしている現状や、政治倫理審査会で自民党の裏金問題を明らかにしようとしない岸田総理の姿勢などの国会情勢をお話ししています。
 
▼ 外国人労働者問題の院内集会に参加
 連合や移住連など支援団体による実行委員会主催の「守ろう!外国人労働者のいのちと権利」集会が参議院議員会館で行われています。
 
▼ 部落解放同盟「第81回全国大会」
 会場で参加させていただきました。
 審議予定のプロバイダ責任法改正案のさらなる充実、さらには包括的な差別禁止法の実現をめざします。
 
▼ 保育部会の皆さんと意見交換
 自治労会館で開催されている自治労保育部会第2回幹事会に飛び入り(?)で参加し、限られた時間でしたが、保育士の配置基準の見直しに関連し意見交換しました。
 民間は加算でほとんどの保育所で人員を増やしているけれども公務は6割が加算できていない状況。新年度の地方交付税に反映されるのかなど確認が必要です。
 
▼ 神奈川県央ブロック現業評議会
 自治労神奈川県本部 県央ブロック現業評議会「第44回定期大会」で国会情勢報告を含め挨拶しました。
 能登半島地震から2か月、被災地での活動環境の改善、現場力の重要性など国に引き続き求めていきます。