5月27日、自治労滋賀県本部社会福祉評議会幼保部会「保育集会」で「私が経験した労働組合の必要性」について講演し、分散会に参加して幼稚園・保育園職場の課題について意見交換しました。
どの職場も人手不足により残業することが常態化していましたが、時間外手当を申請することすら許されない、あるいは削られてしまうなどの課題が出されていました。運動会などの行事ならみんなが時間外手当の申請をするが、日常的な業務は、「自分が仕事を進めるスピードが人より遅いのではないか」という引け目や、「同僚が育児のため家に帰ってから残業(いわゆる持ち帰り残業)をしているので自分だけが申請するのが悪い気がする」など、職場の雰囲気が影響していました。改善策として、残業時間をデータ化、声の掛け合いによる仕事の共有、会議や打合せを短時間、といった意見が出されていました。
待機児童を解消するためにも保育士の確保が欠かせません。しかし、長時間労働や低賃金を強いられている状態では、保育職場で働き続けることが困難です。労使でこれらの問題を解決していくとともに、政策としても働きやすい職場とすることが重要です。
また、保育関連職場では男性職員が少ないことから、男性更衣室やトイレがないなど環境整備がされていないこと、男性への差別なども課題として出され、保育士になりたくて仕事に就いても辞めてしまうことがあるという報告もありました。性別に関係なくみんなが働きやすい職場としていくことが必要です。